BMWは19日、華晨汽車集団有限公司との合弁会社である華晨BMWが遼寧省瀋陽市の大東工場の拡張工事を完了させたと発表した。拡張部分は「北部セクション」と呼ばれており、プレスからボディ、塗装、最終組立ラインなどの工程で構成される。実質的には新工場に近い存在となる。同日に新型「5シリーズ」の中国市場向けロングホイールベース車をラインオフした。


今回の拡張工事により、BMWの中国国内での生産能力は年間45万台に引き上げられた。華晨BMWは現在、5シリーズを含めて5モデルを生産。すでにスポーツタイプ多目的車(SUV)の「X3」の生産準備も進めており、近く6モデル生産へと移行することになった。また、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)用の電池工場の建設も進めており、年内に稼働を開始する予定となっている。

■電力消費を30%削減
北部セクションでは新型のダイレクトドライブ式サーボプレス機を導入し、電力消費を従来の油圧式プレス機に比べて44%削減したほか、騒音も12デシベル低下させた。電力消費では塗装工程でも10年前との比較で60%低減したとしている。塗装工程の水消費量は50%減で、特に揮発性有機化合物(VOC)の排出量は80%以上、低減させた。北部セクション全体では電力消費を30%削減させたという。

ドイツ政府が主唱している「インダストリー4.0」に準拠しネットワーク生産方式を採用した。生産中の車両ごとに識別番号を割り振り、部品や各工程、生産設備の使用状況などを追跡可能になした。生産現場では、従業員の肉体的な負担を軽減するための外骨格型デバイスなどを導入している。



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