米カリフォルニア州政府は現地時間の7日、無公害の乗用車とトラック、バスの導入で中国の自動車産業と協力すると発表した。ブラウン同州知事は、同州が目指す地球温暖化ガス排出量の削減目標を達成するためには、電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)などの無公害車(ZEV)をより多く導入することが必要だと述べている。


同州と中国はともにZEV市場をリードしており、中国は世界のZEV販売の約40%、カリフォルニア州は全米のZEV販売の50%以上を占めている。同州には現在、28万台以上のZEVが走行しており、ブラウン知事はZEVの普及台数を2025年までに150万台、30年までに400万~500万台に引き上げる目標を掲げている。

カリフォルニア州は、カリフォルニア大学デービス校の「China-US ZEV Policy Lab」に新作業部会を設置し、中国のZEVと電池メーカーとの協力関係を拡大する計画。China-US ZEV Policy Labは2014年、カリフォルニア大学デービス校の交通研究所と中国自動車技術研究センター(CATRAC)が設立した。

■米市場進出のための支援を協議
7日に北京市で行われた会合には、カリフォルニア州政府とカリフォルニア州大気資源局(CARB)の代表のほか、比亜迪(BYD)や北京汽車、長城汽車、吉利汽車、東風小康汽車、長江汽車、各電池メーカーの代表らが集まり、ZEVの新モデルの開発と米市場進出のために必要な支援について協議した。

同州の16都市で16年に販売された新車のうち、ZEVは10%以上を占めている。今年第1四半期(1~3月)には、州内の新車販売の約5%をZEVが占めた。

■温暖化対策でも協力
トランプ米大統領が温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱を表明するなか、カリフォルニア州のブラウン知事は温暖化対策を推進する考えを表明。6日にはクリーンエネルギー技術の開発などで中国の科学技術省と協力するとしていた。

ロイター通信によれば、両者は排出権取引でも協力するほか、「気候にプラスになる」貿易・投資機会を模索。「カリフォルニア―中国クリーン・テクノロジー・パートナーシップ」を結び、二酸化炭素(CO2)の回収・貯蔵など、温室効果ガスの削減につながるハイテク分野で、技術革新や商業化を目指すという。

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