ダイキン工業は8月31日、イタリアのフッ素樹脂コンパウンドメーカー、ヘロフロン(Heroflon)を買収することで合意したと発表した。同社経営陣が保有する全株式を取得し、必要な手続きを経たうえで、10月末に買収を完了する予定。買収によりダイキン工業は樹脂コンパウンド事業に本格参入し、自動車向け樹脂材料のグローバル展開を加速する方針。買収額は公表していない。


ヘロフロンは1985年の設立で、自動車、建機、電力、化学工業など幅広い分野向けに、高機能・高付加価値のフッ素樹脂ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を中心とした樹脂コンパウンド、マイクロパウダーなどの製品を供給。欧州を中心に事業を展開している。従業員数は約100人で、2016年度の売上高は2900万ユーロ(約38億円)。

一方、ダイキン工業はPTFEなどの各種フッ素樹脂をコンパウンダーなどの樹脂の成形加工会社に供給している。

■欧州で自動車向けに拡販
今回の買収によりダイキン工業はフッ素樹脂のコンパウンド事業に参入し、同社のグローバル販売網を活用してヘロフロンの樹脂コンパウンド製品とマイクロパウダーを拡販することが可能になる。さらに欧州の自動車メーカーとの関係をより強化し、顧客ニーズにあわせた商品開発を加速することで、フッ素ゴム、冷媒とあわせ自動車向けのフッ素材料の拡販も実現する。

自動車では樹脂の利用拡大による部品の軽量化や小型化、低燃費化が進んでおり、それに伴い、耐熱、耐摩耗などフッ素材料を活用した機能強化のニーズが高まっているという。同社はこの動きに対応するため、商品開発、テクニカルサービスを強化していくことで、フッ素樹脂・ゴム事業のグローバルでの売上高を2020年に1000億円に伸ばす目標を示している。

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