BMWは24日、炭素繊維素材メーカーの独SGLカーボンとの合弁事業を解消すると発表した。ドイツと米国にある合弁会社、SGLオートモーティブ・カーボンファイバーズ(SGL ACF)の持ち分をすべてSGLに売却する。ただし、合弁会社から調達していた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の材料については今後も供給を受け続けるとしている。


BMWは合弁2社の株式49%をSGLに売却するが、金額については公表していない。独バイエルン州バッカースドルフ(Wackersdorf)の合弁会社であるSGL Automotive Carbon Fibers GmbH & Co. KG (Germany) については2018年1月に、米ワシントン州モーゼスレイクの合弁会社である SGL Automotive Carbon Fibers LLC (US)については2018年末に、それぞれ売却手続きを完了する予定。

両合弁会社に勤務している450人の従業員については全員が残留する。SGL ACFの2016年の売上高は9000万ユーロ(約120億円)だった。SGLはBMWとの合弁解消後もBMWへの供給を継続する一方、北米市場の開拓を重視する方針だ。

■SGL、ベンテラーとの合弁も解消
SGLカーボンは先ごろ、自動車ベンテラー(Benteler)との合弁事業も解消して完全子会社化すると発表しており、CFRP事業の一元化を図っている。さらにバイエルン州マイティンゲンに軽量素材応用センター(LAC)を設置し、競争力を強化するとした。

BMWはSGLカーボン本体に18.3%を出資しているが、今回の合弁解消の影響は受けないとしている。SGLカーボンにはフォルクスワーゲン(VW)も約8%を出資している。

 

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