ダイムラーは10日、世界全体を電子地図上で3メートル四方の9平方メートルごとに区画化したベンチャー企業であるホワット3ワーズ(What3words)に10%を出資したと発表した。まずは今年の春に量産を開始する小型車のメルセデス・ベンツ「Aクラス」にホワット3ワーズの技術を採用する。


ダイムラーのインフォテインメントシステムである「メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス(MBUX)」にホワット3ワーズの地図情報を取り入れる。ホワット3ワーズは世界を57兆区画に区切って「remark.healers.heat」のように3語の地名を各区画に与えている。

■ハチ公像の住所は「rainbow.sharp.sleep」
利用者は3語を文字入力か音声でナビゲーション装置に入力することで、簡単に正確な地点まで誘導を受けることが可能になる仕組みだ。たとえば、渋谷駅のハチ公像は「rainbow.sharp.sleep」に位置している。

このため、住所や地番などが不明確な山間部、ターミナル駅や空港などの広大な敷地を持つ施設の特定の地点にも簡単かつ正確に入力できるといった利点がある。現時点では14の言語に対応して地名が割り当てられているが、主にアルファベットを使用しているため、日本語や中国語には対応できていない。3語の地名は同社のウェブサイト( https://map.what3words.com/pulled.infinite.vineyard )で調べることができる。

ホワット3ワーズは2013年の設立で英ロンドンに本拠を置く。同社の地図情報サービスについては、すでに電気自動車(EV)充電スポット情報サービスの独Moovilityや伊evwayでも採用されている。

■米の自動運転車ベンチャーも採用
ホワット3ワーズはまた、10日には自動運転車(自動走行車)の開発を手掛ける米ローカル・モーターズ(Local Motors)もホワット3ワーズの地図情報を採用することが決まったと明らかにした。ローカル・モーターズは自動運転のミニバス「Olli」を開発しており、視力障害や聴力障害などを持つ利用者の生活を向上させる技術の開発に取り組んでいることでも知られている。

完全自動運転車の開発に当たっては、乗客や貨物を最終的にどこで降ろすのかという、いわゆる「ラストワンマイル問題」への注目も高まっており、その解決策としてホワット3ワーズの地図情報に着目したもようだ。



 

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