フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディは19日、従業員からの提案を実行したことで2017年中に約1億4000万ユーロ(約190億円)のコスト削減につながったと発表した。提案件数は約2万5000件に上るとしている。


ドイツ国内のインゴルシュタット工場とネッカーズルム工場だけでも提案件数は1万5000件、コスト削減額は1億860万ユーロ(約147億円)に達した。実行された提案については、コスト削減につながった金額に応じて報酬が支払われた。国外ではハンガリーとベルギーの工場でもアイデアプログラムが実施され、1万100件の応募があり、3300万ユーロ(約45億円)のコスト削減につながったとしている。

具体例としては、(1)メカトロニクスを担当する試用期間中の従業員2名が提出したトルクレンチソケットの色を緑や赤に塗り分けることで、ミスを防ぎ作業時間を短縮した提案、(2)24時間体制で動かしていたビルの換気扇をビル内の人員数に応じて回転数を減らす提案、(3)ドアの品質検査装置を改善することで、検査に必要な時間を1枚当たり34分から18分に削減する提案、などが挙げられた。このほか、エンジン開発部門では年間で10万ユーロ(約1360万円)のコスト削減につながった提案もあったが、詳細については言及していない。

■本社主導で採否を決定
アウディでは、社内の各部門から集められた専門家の委員会が従業員からの提案を審査し、本社主導で採否を決定した。インターネットを活用したツールを通じ、提案した従業員に対して審査プロセスをできるだけ開示することで透明性を高めたとしている。

 

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