カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは29日、ベトナムの不動産大手ビングループ(Vingroup)傘下の同国初の自主ブランド車メーカー、ビンファスト(Vinfast)と提携契約を締結したと発表した。マグナの完成車チームが、ビンファスト初のモデルとなるスポーツタイプ多目的車(SUV)とセダンの開発に参画する。1年以内にプラットフォーム(車台)を開発できるとしている。


ビンファストは昨年9月、ベトナム北部ハイフォン市ディンブーカットハイ経済特区で自動車と二輪車を生産する新工場を起工。第1期事業の年産能力は10万~20万台で、2019年9月の生産開始を目指している。

インドの自動車大手マヒンドラ&マヒンドラ(M&M)は先月、傘下のイタリアの工業デザイン会社ピニンファリーナがビンファストから2モデルのデザインを受注したと発表した。ビンファストは昨年10月にピニンファリーナやザガート、トリノ、イタルデザインなどのデザイン画像20枚を公表し、消費者による人気投票を実施。ピニンファリーナが提案したセダンとSUVの画像が各部門の首位に選ばれていた。

■10月のパリモーターショーで世界初公開

マグナによれば、ビンファスト初のモデルとなるSUVとセダンの試作車は、今年10月に開催される仏パリモーターショーで世界初公開されるという。

2018/3/30

 

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