フォード・モーターの南アフリカ法人、フォード・モーター・カンパニー・オブ・サウスアフリカ(FMCSA)はこのほど、南部ポートエリザベスのStruandaleにあるエンジン工場を拡張すると発表した。


新開発の2200ccの「Duratorq TDCi」直列4気筒ターボディーゼルエンジンを生産し、2019年に発売するピックアップトラックの新型「レンジャー・ラプター」に搭載する。今年第4四半期(10~12月)に年産能力12万基の新生産ラインを稼働する予定。これにより同工場の生産能力は2倍に増強される。

エンジン工場の拡張は、同社が昨年11月に発表した南ア事業への30億ランド(約269億5000万円)の投資計画の一環。生産施設を5418平方メートル拡張し、新型ディーゼルエンジンの生産ラインを新設するとともに、中型ピックアップトラックの「レンジャー」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「エベレスト」に搭載している既存のDuratorq TDCiエンジンの生産能力を11万5000基から13万基に増強する。新型エンジンの生産を含め、同工場で製造するエンジンは全部で56種となる。

フォードの南ア法人はStruandaleのエンジン工場のほか、北部シルバートンに組立工場を保有。昨年11月にはシルバートン組立工場に追加投資し、レンジャーの改良を進めるとともに、レンジャーに砂漠地帯などでのオフロード走行性能を強化したレンジャー・ラプターを追加すると発表していた。

2018/4/2

 

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