プライベートエクイティ(PE)投資会社のサーベラス・キャピタル・マネジメントは2日、子会社で内装部品メーカーの仏レイデル・オートモーティブ・グループ(Reydel Automotive Group)をインドの自動車部品大手サンバルダナ・マザーサン・グループ(Samvardhana Motherson Group)に売却することで合意したと発表した。サーベラスとレイデルは2014年にビステオンの内装部品事業の大半を買収したことで知られており、16カ国の20カ所に工場を保有している。
マザーサンの買収価額は2億100万米ドル。関係当局などの承認などを得たうえで4~6カ月内に取引を完了させる予定だ。
レイデルはフランス北部のイル=ド=フランス地域圏オー=ド=セーヌ県のクラマール(Clamart)に本社を置く。主力製品は計器パネルやドアパネル、コンソール・モジュール、コックピット・モジュールなどで、2017年の売上高は10億4800万米ドル。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は6800万米ドルだった。従業員数は5650人。
■サーベラス傘下で利益4倍増
サーベラスのDev Kapadia上級マネジングディレクターは、同社が14年にレイデルを買収した当時のEBITDAは1600万米ドルだったが、両社の協力により4倍以上に利益が増加したと語った。ただし、サーベラスがレイデルを買収した当時の買収価額については当時も公表していない。
2018/4/3