ドイツのOLED照明パネル大手OLEDワークス(OLEDWorks)と化学大手BASFのコーティングス事業部はこのほど、世界最高の明るさを誇り、かつ柔軟性のある有機ELパネルを共同で開発したと発表した。非常に薄く軽量で、業務用や住宅照明向けには自然光に近い照明を可能にし、自動車の照明に求められる独自の設計も可能という。

両社が共同開発した新製品「ブライト3(Brite 3)」は、発光効率を向上させつつ優れた演色性と高輝度を実現。柔軟性のあるモデルにより、照明器具のメーカーや設計者にとってまったく新しい選択肢を提供されることになるとしている。

開発に当たりBASFは柔軟なバリア性のある材料を提供。高度な封止によって、大気に含まれる水分と酸素が引き起こすパネルの劣化を防ぐほか、90%以上という高い光透過性を確保した。両社は、有機ELの照明とディスプレー向けの柔軟な薄膜封止に不可欠なバリア材を開発。OLEDワークスはブライト3のパネルで確実な薄膜封止を実現させるため、BASFの材料を平坦化層として活用している。

ブライト3のポートフォリオは、円形モデルと柔軟性のあるモデルを含むという。

2018/4/5

 

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