オランダの地図・位置情報サービスのヒア(HERE)テクノロジーズは12日、米コロラド州ボルダー市の研究開発(R&D)センターを開所したと発表した。自動運転車(自動走行車)にとって重要な役割を果たす同社の「HDライブマップ」の自己修復機能のための工程作業に取り組む。

同センターの開発チームの人員は現在20人で、上級ソフトウエアエンジニアを雇用。地理空間エンジニアリングや機械学習、データサイエンスの専門家を集めている。

ヒアのHDライブマップは、自動運転車が道路上で自己の位置を把握するとともに、近距離センサーの範囲を越えた道路状況をあらかじめ認識するためのシステムで、現在20以上の自動車メーカーが自動運転車の研究開発のために使用している。

同社はさきに、BMWとダイムラーが将来の自動運転車においてHDライブマップを使用する計画だと明らかにしていた。

BMWとダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディは2015年8月、フィンランドの通信機器大手ノキアからヒアを28億ユーロ(約3710億円)で共同買収。ヒアに対しては、半導体大手の米インテル、ドイツの自動車部品大手のボッシュとコンチネンタル、パイオニアも出資している。

2018/4/16

 

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