オランダのアルミニウム素材メーカー、コンステリウム(Constellium)は17日、ドイツ国境に近いチェコ北部ジェチーン(Decin)の工場を拡張すると発表した。同工場では主に自動車産業向けなどにアルミニウム押出製品を製造しており、車両軽量化の進展に伴い、欧州で需要が増加している。拡張工事は2019年10月までに完了する見通しで、新たにハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)向けの製品も生産する。


コンステリウムは15年にもチェコ工場を拡張していた。今回の拡張工事は、鋳床と押出プレスの新設を含み、同時にリサイクル能力も高める。押出能力は年間9万6000トンに増強される。チェコ工場では現在、800人超を雇用しているが、拡張に伴い、19年末までに約90人の新規雇用が創出される見込み。

コンステリウムは自動車産業のほか、航空宇宙産業、包装向けに製品を供給。2017年のグローバル事業の売上高は52億ユーロ(約6790億円)に上っている。

2018/5/18

 

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