ダイムラーは5日、ハンガリー中部ケチケメート市の第1工場と同じ敷地内で第2工場の建設を開始したと発表した。第2工場は乗用車の「フルフレックス工場」と位置づけており、多様な車種を同一の生産ラインで製造できるとしている。


第2工場への投資額は10億ユーロ(約1290億円)で、面積は38万2033平方メートルに上る。従業員数は2500人となる見込み。生産能力については今回の発表では言及していないが、2016年8月に第2工場の建設計画を発表した際には年間15万台で、稼働時期は2020年中としていた。

■FFとFR、エンジン車とEVを同一ラインで生産

第2工場はプレスやボディ・イン・ホワイト(BIW、車体骨格構造またはホワイトボディ)、塗装といった工程と最終組立ラインで構成される。前輪駆動(FF)の小型車から後輪駆動(FR)の大型乗用車まで、エンジン車から電気自動車(EV)まで同一のラインで生産可能となる。

BIW工程では同一のシリーズに属する様々な派生モデルのBIWを同時に製造できるようにした。このほかには、車両ごとに必要な部品を集めるピッキングエリアでは光と音声によって担当者に指示を出すシステムなどを導入することで効率を高めたとしている。

2018/6/6

 

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