中国の浙江吉利控股集団の傘下にあるボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)は14日、ライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)などの自動車センサーを開発する米シリコンバレーの新興企業、ルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies)に出資すると発表した。出資額や出資比率は公表していない。


ルミナ-は2012年設立で、カリフォルニア州パロアルトに本社、フロリダ州オーランドに開発拠点を置く。同社が開発したライダーは1550ナノメートルの波長を採用することで他社従来品に比べて分解能を50倍、レーザーの射程を10倍向上させたという。例えば夜間に反射率10%の黒い物体を200メートル離れた位置で認識することが可能としている。

ボルボのグリーン上級副社長は、ライダーが自動運転車(自動走行車)の鍵となる技術の一つだとし、ルミナ―との協業により、同社が未来の自動運転車に向けて一歩前進することになると述べている。

ルミナ―への出資は、ボルボが今年設立したベンチャーファンドのボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じて行う。

2018/6/15

 

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