日本自動車工業会(JAMA)の北米事務所は19日、日系自動車メーカーによる米国内の直接雇用者数が2017年に9万2710人となり、過去最多を記録したと発表した。JAMAが昨年10月に発表した16年の数値(9万41人)と比較すると、前年比3.0%の増加となる。


直接雇用の部門別の内訳は製造が6万5526人(前年比2.2%増)、研究開発(R&D)が5759人(1.1%増)、販売・本社機能・その他が2万1425人(6.0%増)となっており、販売・本社機能部門での増加が目立っている。

■生産台数は減少も輸出台数は増加

日系自動車メーカーの米投資額も483億米ドルとなり、前年の456億米ドルから5.9%の増加となった。その一方で、日系車の米国内生産台数は5.2%減の377万3993台、エンジン生産量も5.7%減の441万3074基と落ち込んでいる。米国からの輸出台数は2.7%増の42万3415台となっており、相対的に輸出が好調だったとみられる。米国内での部品調達額は0.7%増の704億米ドルと微増だった。

JAMA北米事務所でゼネラル・ディレクターを務めるManny Manriquez氏は「今回のデータは、日系ブランド車は米国の経済全般と自動車産業に対するコミットメントを広範囲かつ持続可能な形で果たしてきたことを示している」と述べた。

2018/6/20

 

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