フォード・モーターはこのほど、同社が2010年に設定した車両生産時の二酸化炭素(CO2)排出削減目標を、予定より8年早く達成したと発表した。


同目標は車両の生産プロセスにおけるCO2排出量を2025年までに1台当たり30%削減するというもので、これにより、2010年から2017年にかけて全世界の生産過程で340万トン以上のCO2排出が削減されたとしている。これは72万8000台の乗用車が1年間に排出するCO2の量に相当する。

環境品質オフィスの責任者を務めるアンディ・ホッブス氏は、同社の生産施設に10万個のLEDライトを設置し、ウエットオンウエット方式の塗装作業を導入することで乾燥プロセスを排除するなど、エネルギー効率化を図ったことが、大きな役割を果たしたと語った。

フォードはパリ協定に基づく自動車の排ガス削減を実現するため、2022年までにハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)を計40モデル投入する目標も掲げている。このために110億米ドルの投資を計画している。

2018/7/2

 

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