フォルクスワーゲン(VW)が17日発表した6月のグループ世界販売台数(乗用車、商用車)は前年同月比4.1%増の95万8600台だった。14カ月連続の増加。上半期(1~6月)の累計販売は前年同期比7.1%増の551万9000台となり、過去最高を記録した。販売担当取締役のカプラー氏は下半期(7~12月)の販売について、乗用車などの国際調和排出ガス・燃費試験法WLTPの導入に対応するため一部のモデルの生産が遅れることなどが影響するとの見方を示している。


■中国が15カ月ぶりの減少

6月のVWグループの地域別販売は、欧州が11%増の45万6800台と13カ月連続で増加。西欧が10.8%増の38万1800台で、このうちドイツが5%増の13万600台と、ともに3カ月連続で増加した。中東欧は11.9%増の7万5000台で、このうちロシアは16.6%増の1万9400台と2けた増を続けている。

北米は3.4%減の8万1100台と2カ月連続で減少したが、米国は3.7%増の5万3600台と6カ月連続で増加した。南米は11.3%増の4万8700台で、ブラジルが29.6%増の3万3300台と、ともに4カ月連続増加した。
アジア太平洋は1.2%減の34万2900台と14カ月ぶりに減少。このうち中国は2.2%減の30万8400台と15カ月ぶりに減少した。

■上半期は全主要地域で増加

上半期はすべての主要地域で増加を記録した。欧州は6.5%増の241万9200台で、西欧が5.8%増の201万5900台(ドイツは4.6%増の70万9800台)で、中東欧が10.2%増の40万3200台(ロシアが20%増の10万2900台)。

北米は0.8%増の46万5000台(米国は6.3%増の31万1900台)で、南米は13.1%増の28万900台(ブラジルは22.6%増の17万4400台)。

アジア太平洋は8.9%増の216万3400台(中国は9.2%増の199万4400台)だった。

■上半期は主要ブランドがすべて増加

6月のブランド別販売は、VWブランドの乗用車が4.2%増の53万4000台と14カ月連続で増加。アウディは3.8%減の16万4000台と13カ月ぶりに減少した。シュコダは10.8%増の11万6500台と8カ月連続の2けた増。セアトも13.7%増の5万1400台と2けた増を維持した。ポルシェは5.3%減の2万1300台と3カ月ぶりに減少した。

上半期はVWブランドの乗用車が6.3%増の311万8700台、アウディが4.5%増の94万9300台、シュコダが11.6%増の65万2700台、セアトが17.6%増の28万9900台、ポルシェが3.2%増の13万600台だった。

■商用車もすべて増加

6月の商用車販売は、VWブランドが8.9%増の4万9200台と3カ月連続の増加。独MANは24.4%増の1万2100台と14カ月連続で増加し、伸び率は11カ月連続で2けたを記録した。スウェーデンのスカニアは6%増の8700台と3カ月連続で増加した。

上半期は、VWブランドの商用車が3.5%増の25万8800台、MANが24%増の6万5400台、スカニアが7.3%増の4万6800台だった。

2018/7/18

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する