フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)傘下の自動車部品大手であるマニエッティ・マレリは1日、自動運転車(自動走行車)向けの認識ソフトウエアを開発する仏スマートミーアップ(SmartMeUp)を買収すると発表した。


マニエッティはスマートミーアップの全株を取得し、完全子会社とする。買収価額については公表していない。関係当局などからの承認を得たうえで、今年の第4四半期(10~12月)中に買収手続きを完了させたい意向だ。

■負荷の軽さが特長

スマートミーアップが開発した認識技術のソフトは、カメラやライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)、レーダーなどから集められたデータを加工してビルやほかの車両などを自動運転車が認識することを目的としている。コンピューターへの負荷が軽く、熱の発生量も少ないことが最大の特長だ。膨大なデータ処理を必要とする自動運転車にとって重要な役割を果たすと期待されることから、マニエッティはスマートミーアップの買収を決めた。

スマートミーアップはまた、ドライバーなどの乗員の状態をモニターするソフトの開発も進めているとした。

■車載カメラを自社開発

マニエッティは現在、車載カメラの自社開発を進めると同時に、ライダーなどの各種センサーをヘッドライトに一体化させたシステムの開発も進めているという。

2018/8/2

 

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