フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の米国部門FCA USは16日、ジープブランドの初のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)である「ラングラーPHEV」のパワー・エレクトロニクス・モジュールの生産をオハイオ州ペリーズバーグのトレド・マシニング・プラントが行うと発表した。ラングラーPHEVは2020年に発売される予定だ。


ラングラーPHEVのパワー・エレクトロニクス・モジュールは、パワー・インバーター・モジュールとインテグレーテッド・デュアル・チャージャー・モジュールの2つの主要パワートレイン部品からなり、保護構造の中に収められ、排気管とプロペラシャフトの間に設置される。

トレド・マシニング・プラントはパワー・エレクトロニクス・モジュールのサブシステムを組み立て、パワー・インバーター・モジュールのソフトウエアをアップロードして、冷却システムと電力系統の最終テストを実施。完成したモジュールはラングラーPHEVの組立が行われるFCA USのトレド・アセンブリー・コンプレックスに送られる。

■22年までに電動車30モデル以上を投入

FCAは6月、2022年までの中期経営計画を発表し、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、PHVの電動車に90億ユーロ(約1兆1500億円)を投資すると発表。22年までに30モデル以上の電動車を市場に投入する計画で、ラングラーPHEVもこの一つ。

トレド・マシニング・プラントは1966年から生産を開始。従業員数は約850人で、現在はステアリングコラムとトルクコンバーターを製造し、FCAの米国とカナダ、メキシコの工場に供給している。

2018/8/17

 

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