オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネ(voestalpine)は30日、メキシコで自動車部品工場2カ所を正式開所したと発表した。同国市場向けに製品を供給する。


1カ所はメキシコ中西部アグアスカリエンテス州にあり、2016年に建設を開始。自動車のボディ・イン・ホワイト(BIW)と構造部品を製造する。投資額は1500万ユーロ(約19億4000万円)で、先ごろフル稼働を開始したが、需要増に伴い、19年までに拡張工事を行って生産能力を増強する計画。拡張後の工場の面積は1万平方メートルで、約80人を雇用する。

もう1カ所は中部サカテカス州にあり、昨年11月からチューブ部品や下部構造、ステアリング部品などの製造を開始している。工場の面積は3000平方メートルで、従業員数は約40人。

■米と墨の合意内容の影響は不明

フェストアルピーネのエドガー最高経営責任者(CEO)は、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で米国とメキシコが先に合意した内容が同社の事業にどのように影響するかは、現時点では不明としている。

2018/8/31

 

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