フォルクスワーゲン(VW)は8月31日、アフリカ西部のガーナで新工場を建設する計画を明らかにした。同日にメルケル独首相の同国訪問に合わせてガーナ政府との合意文書に調印した。


年産能力や投資額、完成の時期などの具体的な事項については公表していない。その一方で、VWの南アフリカ法人を通じて新会社を設立するか、あるいは同国の企業を通じてカーシェアリングやレンタカー、配車サービス、シャトルサービスなどの新モビリティサービスを提供する方向で検討を進めることを合意文書に盛り込んだ。販売サービス網の展開や工場の従業員とディーラーのメカニック担当者向けの研修所の設置も含まれている。

■ルワンダのビジネスモデルを応用か

VWは今年6月にアフリカ中部の内陸国であるルワンダの首都キガリで新工場を開所しており、同時にカーシェアリング・サービス事業の営業も開始している。新車市場がまだ小さい国で新モビリティサービスと新工場を組み合わせるビジネスモデルの確率に挑戦しているもようだ。

VWの計画に対し、ガーナ政府は包括的な自動車産業政策を準備することに合意した。国内での自動車生産の支援策を導入するほか、政府による国内生産車の優先的な調達なども盛り込まれる見通しだ。

■ナイジェリア政府とも合意文書

同日にはナイジェリア政府との合意文書にも調印した。ガーナとナイジェリアで「複数の工場」を建設することを将来的な目標として示している。ただ、VWはすでに西アフリカで事業を展開する複合企業のスタリオングループにナイジェリアでの生産を委託しており、今回の合意文書ではナイジェリア事業について具体的な計画は示さなかった。スタリオンは2015年7月にVW車の現地生産を開始している。

同国を「自動車産業のハブ」にするために行動するとしており、同国での生産の拡大に取り組むとした。

2018/9/3

 

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