オランダの車載半導体大手NXPセミコンダクターズは4日、車載イーサネット・サブシステム技術のプロバイダーである米OmniPHYを買収したと発表した。買収額は公表していない。


先進の自動運転システムには、ギガビット・レベル以上のデータ速度が求められる。次世代自動車に向けた現在の計画では8個以上のカメラ、高解像度レーダー、ライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)、V2X(車車間・路車間)機能が要求されており、このすべての機能について、現在の車載ネットワークにおける急激なデータ量増加のチャレンジが発生している。こうした要件と、コネクテッドカーの新たなビジネス機会実現のためのデータ・オフロードに対する最新の車載技術ニーズにより、極めて近い将来にテラバイト・レベルのデータ処理が一般的になると予想されている。

OmniPHYは自動運転に必要な高速データ伝送を可能にする技術である車載イーサネットなどの専門技術で業界をリード。同社の先進技術とNXPのポートフォリオと蓄積したノウハウや技術を融合することにより、自動車メーカーに対する次世代データ伝送ソリューションの提供でユニークな地位を確立するとしている。

2018/9/5

 

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