オムロン傘下のオムロン・オートモーティブエレクトロニクス(本社:愛知県小牧市)は13日、同社の3Dライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)が米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)製の自動運転車(自動走行車)開発プラットフォーム「NVIDIA DRIVE」に対応したと発表した。これにより、NVIDIA DRIVEを使用して自動運転車の開発をしている自動車・システムメーカーは、オムロンの3Dライダーと「NVIDIA DriveWorks」を組み合わせた自動運転車向けのアプリケーションを開発することを可能になる。


■前方長距離用の3Dライダー開発

オムロンはこのほど、前方長距離用の3Dライダーを開発。昨年10月に発表した周辺短距離用3Dライダーが持つ垂直方向の高解像度を同等レベルで維持しながら、約2倍の検知距離150メートル以上を実現した。さらに、前方長距離での検知性能を高めるために、視野中央エリアの水平解像度を2倍にした。

これにより、高速での自動走行時に必要となる遠方障害物(四輪車、二輪車、歩行者など)はもちろん、路面上の低背障害物(縁石、落下物など)、路面形状(傾き、凹凸など)を把握する能力を高めた。種別判定精度は周辺短距離用と同等という。

■多くの部品を短距離用と共通化

前方長距離用の3Dライダーは製品サイズと光学部品を除く内部機構、大部分のソフトウエアを周辺短距離用の3Dライダーと共通化。これにより自動運転車や先進運転支援システム(ADAS)搭載車のアプリケーションに応じ、3Dライダーの搭載数と搭載場所を効率的に検討することが可能になるという。

2018/9/14

 

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