ドイツの自動車部品大手ZFはこのほど、19日に独ニーダーザクセン州ハノーバーで開幕する世界最大の商用車の展示会、IAAハノーバー国際モーターショー(プレスデー:9月19日、一般公開日:9月20~27日)で、レーダーをベースにトラックの側面全体を監視するターン・アシスト・システムを発表する。市街地走行時の安全性を向上させるソリューションで、自動運転化のための重要な構成要素としている。同システムは近く製品化される予定。


同システムは現在のミラーによる死角の問題を解決するもので、トラックの右側面下部に2つのレーダー・センサーを搭載し、不確かな状況や視界不良時にも潜在的な衝突ゾーンを広範囲に把握。他の道路利用者がトラックの死角や衝突ゾーンに近づいた場合、必要に応じて、視覚や音声、触覚による警告をドライバーに発する。

今後は、カメラ画像の表示も可能なサイド・ビジョン・アシスト・システムへと進化を遂げる予定。また、インテリジェントなアルゴリズムと相互接続センサーによって、ステアリング・システムを作動させたり、必要な場合には緊急ブレーキをかけることも可能という。

2018/9/18

 

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