エンジンメーカーの米カミンズは20日、ロシアの商用車大手カマズ(KAMAZ)と電動パワートレインの開発で提携することで合意したと発表した。カミンズはカマズが開発を進める電動のトラックとバス向けに電動パワートレインのプロトタイプを供給する。


カミンズは、カマズが開発する都市バスと中距離の配送トラック向けに電気自動車(EV)のパワートレインのプロトタイプを供給。また、カマズの大型トラック向けにハイブリッド・トランスミッションのプロトタイプを供給する。

両社は折半出資のロシアの合弁会社カミンズKMAを通じ、2006年からISBシリーズの大排気量エンジンを製造。17年からはISLシリーズのエンジンの生産を開始している。

カマズは先に、中国のエンジンメーカー大手のイ(さんずいに維)柴動力(Weichai Power、ウェイチャイ・パワー本社:山東省イ坊市)とロシアに産業用エンジンの合弁会社を設立することで合意しており、年内に生産を開始する予定。今後は自動車用ディーゼルエンジンの分野で協業を進める可能性が高いとみられている。

2018/9/21

 

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