印アディティヤ・ビルラ・グループ傘下のアルミニウム圧延大手の米ノベリスはこのほど、中国・江蘇省常州市の常州国家ハイテク産業開発区(Changzhou National Hi-Tech District)で既存工場に新棟を建設する起工式を行った。2億1800万米ドルを追加投資し、自動車用高級アルミパネルの年産能力を10万トン増強する。


ノベリスは2012年6月、同社として中国初のアルミパネル製造工場を常州国家ハイテク産業開発区に建設。主に自動車のボンネットやリアバッフル、フェンダー、ドア、屋根、車台、構造部品に使用されるアルミパネルを製造している。

同社の自動車用パネルの顧客には、アウディ、BMW、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)、現代自動車、ジャガー、メルセデス・ベンツ、PSAグループのほか、中国ブランドの北京汽車や比亜迪(BYD)、長城汽車、上海汽車などがある。2017年の常州工場の生産額は12億7300万元(約205億6000万円)だった。

■EV用の受注増に対応

アウディやジャガー、キャデラック、蔚来汽車(NIO)などからの電気自動車(EV)用のアルミパネルの受注が増加するなか、常州工場は年内に生産能力の上限に達する予定。このため同社は新たな圧延アルミ生産ラインを建設し、アルミパネルの年間生産量を倍増させることを決めた。

2018/10/16

 

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