ドイツの自動車部品大手ZFはこのほど、乗員の検知と識別が可能な3D車内観測システム(IOS)を開発していることを明らかにした。乗員の体格や位置、姿勢を認識し、ドライバーがステアリングホイールで車両を制御しているか、または自動運転システムをモニターしている状態なのかを判断することができ、高度な安全や自動運転機能に役立つ重要なデータを取得する。2021年末までの生産開始を予定している。


シートに設置されたセンサーはすでに、エアバッグやシートベルト・プリテンショナーを作動させるべきかどうか、どの程度の力で拘束すべきかを判断するために使用されている。3DのIOSカメラは、乗員の体格や位置、姿勢(リクライニング時などの着座姿勢を含む)に関する情報をリアルタイムで検出し、シートセンサーから得られた情報を補完。すべての情報は、衝突前または衝突時に乗員に加わるエネルギーの調整をサポートする。

■自動運転にも対応

車両に装備される自動機能が増えるなか、車内センサーはドライバーがステアリングホイールを握っているか、車を適切に運転しているか、シートベルトを正しく使用し前方をきちんと見ているか、などを判断できる。また、ドライバーに自車が自動運転モードにあることを知らせたり、潜在的な緊急状況が検出された場合にはアラートを起動したりすることも可能という。

2018/10/25

 

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