ビル管理システム・自動車用電池メーカーの米ジョンソンコントロールズ・インターナショナル(JCI)は13日、自動車用バッテリーを主力製品とするパワーソリューションズビジネス部門をカナダの資産運用会社ブルックフィールド・ビジネスパートナーズに売却することで合意したと発表した。売却価額は132億米ドルに上る。


ジョンソンは自動車バッテリー事業を売却することで、建築物のエアコンや火災報知機などのビル管理システム事業に集中することになり、自動車部品メーカーではなくなる見通し。電池と並ぶ主力事業だった自動車座席事業は2016年にスピンオフしており、現在は別会社のアディエントとして事業を継続している。

■従業員1.5万人に影響
ジョンソンの電池事業の従業員数は約1万5000人に上る。年間販売量は1億5400万個に上っており、世界全体で3台のうち1台が同社製のバッテリーを搭載していると見込まれている。2018年の売上高予想は80億米ドルで、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は16億8000万米ドルと見込まれている。

売却手続きは関係当局などの承認を得たうえで、2019年6月末までに完了する見通しとなっている。売却後の新商号については公表していない。

2018/11/14

 

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