フランスの自動車部品大手ヴァレオは8日、米インテル傘下のイスラエル企業で自動運転システムを開発するモービルアイと自動運転車(自動走行車)の新しい安全規格の開発と推進に関するパートナーシップ契約を締結した。モービルアイの数理安全モデルResponsibility-Sensitive Safety(RSS)に基づく安全規格の自動車業界内での普及を目指す。


RSSは、自動運転車の安全性に関する業界標準の定義を作成するうえで技術的に中立な起点で、論理的に実証可能なルールと定義された回答を使用して、検証可能なモデル内で安全運転の人間の概念を数式化したもの。このモデルは、安全性を教えるために何百万キロメートルもの運転履歴を用いなくても、安全についての定義を行うことが可能という。

■欧州と中国向けポリシーと技術を共同開発
両社は今後、欧州と米国、中国でRSSモデルの技術標準の採用を促進するために必要なポリシーと技術を共同で開発する。このパートナーシップには、安全な自動運転車の検証と商用展開のためのフレームワークの原案作り、RSSモデルに関する公的研究への資金提供、規格草案の作成、主要な作業部会や専門の標準化団体などへの参加が含まれる。

2019/1/11

 

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