米フォード・モーターは19日、ケンタッキー州ルイビルのケンタッキー・トラック工場で大型SUV(スポーツタイプ多目的車)のフォード「エクスペディション」とリンカーン「ナビゲーター」を増産すると発表した。ロイター通信によると、両モデルを7月に20%、1年以内に20%、それぞれ増産する。これに伴い、550人を新規雇用する。


2018年の両モデルの販売台数は、エクスペディションが35%、ナビゲーターが70%、それぞれ増加。ナビゲーターの販売は07年以降で最高を記録している。エクスペディションの18年モデルの平均価格は17年モデルよりも1万1700米ドル高い6万2700米ドル。ナビゲーターの今年2月の平均価格は1年前の7万8000米ドルから8万1000米ドルに上昇している。フォードが米国で販売するモデルの平均価格は今年1月に3万8400米ドルとなっており、業界平均の3万4000米ドルを上回っている。

■組立ラインの配置を変更
ルイビルの工場では、両モデルの増産のために組立ラインの配置を変更。初の試みとして、持ち場の一部では工員がピットとプラットフォームの上下2段に分かれ、上部と下部の部品を同時に取り付けられるようにするという。

同工場ではフォードの主力ピックアップトラック「Fシリーズ」も生産している。

2019/3/20

 

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