自動車座席システム・内装部品大手の米リア・コーポレーションは2日、コネクテッドカー向けソフトウエアを開発する米Xevo(本社:ワシントン州シアトル)を買収すると発表した。Xevoの発行済み株式を3億2000万米ドルで買収する。第2四半期(4~6月)に買収が完了する見込み。買収資金に充てるため、リアは借入金による資金調達を予定している。


Xevoの「Journeyware」は、ユーザーフレンドリーなインターフェースをクラウドベースのフレームワークと組み合わせたもので、ドライバーはリアルタイムのデータを使用して車載コンテンツやモバイルアプリケーションとシームレスにやり取りすることが可能になる。

また、自動車用の商業・サービスプラットフォームの「Xevo Market」は、車載タッチスクリーンやOEMブランドのモバイルアプリケーションを通じ、消費者を人気のある食品、ガソリンスタンド、駐車場、ホテル、小売りブランドとコネクトする。

Xevoの技術は現在、主に米国内の2500万台を超える車両で利用可能となっており、北米だけでなくアジアや欧州でも市場拡大の機会があるという。

■コネクテッドカーのマーケットプレイスを確立
リアのアブスマイヤー最高技術責任者(CTO)は、Xevoのインターフェースがコネクテッドカーに乗っている消費者のためのマーケットプレイスを確立し、自動車のデータからこれまで実現できなかった価値を取り出し、新たな収益への道を作り出すと述べている。

2019/4/3

 

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