自動車部品大手の米ボルグワーナーは7日、電池パック技術の新興企業である米ロメオ・パワーテクノロジーと合弁会社を設立することで合意したと発表した。出資比率はボルグワーナーが60%、ロメオが40%で、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けの高性能電池パックや電池モジュールを製造する方針だ。


ロメオが開発した電池パックは相対的に小型かつ軽量で、独自のアルゴリズムを持つ電池制御システムや冷却システムにより、性能と寿命の長さに特長があるという。自動車メーカーの要求と電池セルメーカーの能力との間にはギャップがあり、このギャップを埋めることが期待できるとした。

■ロメオに20%を出資
ボルグワーナーはまた、ロメオに20%を出資することでも合意した。ロメオの取締役会で2議席も得ることになったとしている。合弁契約も含めて今年の第2四半期(4~6月)中に一連の手続きを完了させたい意向だ。

ロメオは2015年の設立で、カリフォルニア州バーノン(Vernon)市に本社を置く。EVメーカーのテスラやテスラのマスク最高経営責任者(CEO)が率いる宇宙開発企業のスペースX、韓国のサムスン電池などに在籍していたエンジニアが立ち上げたとされる。

2019/5/8

 

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