ドイツの自動車部品大手エバスペヒャー(Eberspaecher)は9日、メキシコ北部コアウイラ州サルティヨ(Saltillo)に新工場を建設すると発表した。排気系部品を製造する。北米市場向けの既存契約と今後の契約を満たすことが目的。今夏に完工し、年内に量産を開始する見込みという。これにより約250人の新規雇用が創出される。中期的には500人超に増員する方針だ。


新工場はサルティヨのサーバー工業団地に建設。面積は約1万5000平方メートルで、乗用車と商用車向けに排気システムやDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)、触媒コンバーターを製造する。サルティヨは米南西部の国境から約300キロメートルの距離にあり、米州を縦断するパンアメリカン・ハイウェーにも近い。

エバスペヒャーは2017年にメキシコ北東部ヌエボ・レオン州モンテレイ市でバス用エアコンシステムの生産を開始。北米には現在9拠点を置き、このうち排気システムでは米ミシガン州ブライトンとウィクソム、米サウスカロライナ州スパータンバーグ、アラバマ州ノースポートに生産拠点、ミシガン州ノバイに開発センターを置いている。

2019/5/10

 

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