スペインの自動車内装部品メーカー、グルーポ・アントリン(Grupo Antolin)はこのほど、ドイツ南部のバイエルン州バンベルク市で新工場と技術センターを開所したと発表した。内装向けの照明部品の製造や、次世代の照明製品に関する技術開発を行う。


新工場では全体で400人の従業員を雇用し、このうち80人を技術センターに配置する。建設費用を含む総投資額は1150万ユーロ(約14億円)で、2500種類以上の製品を主要自動車メーカーに供給することが可能としている。

■各地で照明ビジネスを拡大
グルーポ・アントリンは近年、同社の投資計画の一環として、世界各地で照明ビジネス部門の拡大を図ってきた。昨年には中国・広州市で照明製品の工場を開所し、今後260万ユーロ(約3億2000万円)の投資を行うことを明らかにしたほか、今年2月には車載電子システム会社の恒潤科技(HiRain Technologies、本社:北京市)と内装照明システムの開発に関するパートナーシップ契約を締結している。

同社によれば、照明ビジネス部門の昨年の売上高は前年比8%増の3億4900万ユーロ(約430億円)だった。今年は30近い新規プロジェクトを世界各地で立ち上げるとしている。

2019/5/23

 

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