フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は10日、自動運転技術を開発する新興企業の米オーロラ(Aurora)と提携すると発表した。FCAの商用車にオーロラが開発した自動運転システムを搭載する方針だ。


ドライバーがほとんど関与せずに走行可能なレベル4の自動運転システムである「オーロラ・ドライバー」をFCAの商用車に搭載する。同システムはカメラやセンサーなどのハードウエアと関連ソフトウエアだけでなく、これまでに行われた実験などで蓄積されたデータのセットも含まれる。

FCAの商用車としては、配達用途に使用されるバンなどを想定しており、そのほかの車両についても同システムを搭載するものの、具体的には言及しなかった。契約の期間や料金などについても言及していない。

オーロラは2016年の設立で、すでにフォルクスワーゲン(VW)、現代自動車、中国の新興EV(電気自動車)メーカーであるバイトン(Byton、中国名:拝騰)とそれぞれ自動運転プラットフォームの開発を進めている。オーロラの共同創業者であるクリス・アームソン氏はかつてアルファベットで自動運転プログラムの開発チームのトップを務めたことで知られている。

2019/6/11

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する