日野自動車は27日、マレーシアの販売子会社の日野モータース・セールス・マレーシア(日野マレーシア販売)と製造子会社の日野モータース・マニュファクチャリング・マレーシア(日野マレーシア製造)への出資比率をそれぞれ58%から80%に引き上げると発表した。出資額は非公表。マレーシア市場へのコミットメントをさらに高め、顧客ニーズに対応する「安全・環境技術を追求した最適商品」の提供と、すべての車両を最適な状態に保つ「最高にカスタマイズされたトータルサポート」の実現に向けて取り組みを加速する。


日野マレーシア販売は1989年の設立で、大・中・小型トラック、バスの販売を手掛ける。2018年度の販売実績は約5800台。日野マレーシア製造は2012年の設立で、中・小型トラック、バスを生産する。年産能力は約1万台。

日野自は事業基盤強化の一環として、グローバル販売台数の拡大と顧客の稼働を支援する「トータルサポート」の強化を掲げている。マレーシア市場は、東南アジア諸国連合(ASEAN)ではインドネシア、タイに次ぐ販売規模を持つ重要な市場の一つ。特にトータルサポートの面では、同社として海外初となる常設の顧客向け運転講習施設「日野トータルサポート カスタマーセンター」を15年に開設。安全・省燃費運転講習をはじめ、車両の稼働時間最大化とライフタイムコストの最小化に貢献するため活動を強化している。

2019/6/28

 

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