フォルクスワーゲン(VW)は2日、2028年までに電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)などの電動車を世界全体で2200万台生産し、そのうちの1160万台を中国で生産すると発表した。2018年のVWグループの中国国内販売台数は前年比0.5%増の421万台だったため、1160万台は単年度の数値ではなく、28年までの累計生産台数となるもようだ。


2035年には中国市場での販売台数に占める電動車の割合を50%まで引き上げる方針だ。VWグループのディース最高経営責任者(CEO)は「当社の電動車攻勢にとって中国市場は決定的に重要な存在だ。合弁パートナーとの協力と研究開発(R&D)体制の拡充によって指導的な地位を確立したい」と述べた。

今年は中国市場で14モデルの電動車を投入する。2020年には上海市嘉定区にある上汽VWの安亭工場と広東省仏山市にある一汽VWの仏山工場でEV用モジュラープラットフォーム(車台)の「MEB」を採用したモデルの生産を開始する。両工場の生産能力は年間60万台に上る。

また、VWのスペイン子会社であるセアトと安徽江淮汽車(JACモーターズ)との合弁事業では、MEBよりも小型のEVを生産することが決まっている。

2019/7/3

 

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