英自動車工業会(SMMT)が4日発表した6月の乗用車の新規登録台数は前年同月比4.9%減の22万3421台だった。4カ月連続の減少。上半期(1~6月)の累計は前年同期比3.4%減の126万9245台となった。


■代替燃料車の販売が26カ月ぶり減少
6月の新規登録台数の内訳は、ディーゼルエンジン車が20.5%減の5万8982台と27カ月連続で減少。ガソリンエンジン車は3%増の14万9360台と2カ月連続で増加した。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)、天然ガス車(NGV)などの代替燃料車(AFV)は過去26カ月で初めて前年実績を下回った。

AFVの販売の内訳は、EVが61.7%増の2461台、PHVが50.4%減の2268台、ハイブリッド車(HV)が4.7%減の8585台、マイルド・ハイブリッド車(ガソリン)が455.7%増の828台、マイルド・ハイブリッド車(ディーゼル)が80.2%増の937台だった。

SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、AFVの販売が減少に転じたのは重大な懸念だと指摘。自動車メーカーがAFVの導入に何十億米ドルもの投資を行ってきたにもかかわらず、その努力は混乱した政策と購入インセンティブの早期撤廃によって損なわれているとし、ゼロエミッション輸送への円滑な移行に欠かせないAFVの普及には、長期的なインセンティブとインフラへの多額の投資が必要だと主張した。

■乗用車ブランド首位フォードが2カ月連続の減少
6月の英乗用車のブランド別販売は、首位のフォード・モーターが1.3%減の2万2049台と2カ月連続の減少。2位のフォルクスワーゲン(VW)も11.8%減の2万474台と前月に続いて減少した。BMWは13.1%減の1万9985台と2カ月連続で減少したが、6位から3位に浮上。ボクソールが14.7%減の1万5540台と2カ月ぶりに減少し、前月に続いて4位だった。メルセデス・ベンツは0.1%増の1万4947台と2カ月連続で増加したが、3位から5位に後退。アウディは2.2%減の1万4208台で5位から6位に順位を下げている。

■小型商用車は6カ月連続の増加
SMMTが同日発表した6月の小型商用車(3.5トン以下の商用バン、ピックアップトラック)の新規登録台数は13.5%増の3万9929台と6カ月連続で増加し、伸び率は前月の5.4%から2けたに加速した。上半期の累計は8.7%増の19万6418台となった。

6月の新規登録台数の内訳は、2.5トン超3.5トン以下のバンが22.2%増の2万6123台、2.0トン超2.5トン以下のバンが3.6%減の5530台、ピックアップトラックが0.7%減の4984台、2.0トン以下のバンは10.3%増の3116台、4×4は21.8%減の176台だった。

3.5~6.0トンのトラックは4.9%減の802台だった。

■小型商用車の首位フォードは7.6%増
6月の小型商用車のブランド別登録台数は、首位のフォードが7.6%増の1万4193台、2位のVWは26%増の4421台、3位のメルセデス・ベンツは79.9%増の4239台と急進した。4位はボクソールで17.4%増の3195台、5位はシトロエンで13%増の3116台だった。

2019/7/5

 

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