ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターが5日発表した2019年第2四半期(4~6月)の合弁事業を含む中国市場での新車販売台数(小売りベース)は、GMが前年同期比12.2%減の75万3926台、フォードが同21.7%減の15万4042台だった。ロイター通信によれば、第1四半期(1~3月)がGMが17.5%減、フォードが35.8%減だった。新車市場の低迷に加え、中国と米国の貿易紛争の激化が影響しているものとみられる。


■GMはキャデラックのみ増加
GMの中国販売台数の内訳は、ビュイックが14.1%減の19万8052台、シボレーが18.5%減の10万7447台。キャデラックは36.6%増の6万6523台を記録した。GMと上海汽車、五菱集団(現・広西汽車集団)の3社合弁である上汽通用五菱汽車の五菱(Wulin)ブランドの商用車は0.9%減の24万6111台、宝駿(Baojun)ブランドの乗用車は31.8%減の13万5793台だった。

■フォードブランドが28%減
フォードの中国販売台数の内訳は、長安汽車との乗用車合弁の長安フォード(CAF)と輸入車を含むフォードブランドが28%減の9万2885台、リンカーンブランドが7%増の1万2404台、フォードが31.5%出資する江鈴汽車(JMC)が13.1%減の4万8753台だった。

■米ブランドのシェア低下
ロイターによれば、上半期(1~6月)の中国販売は、GMが157万台、フォードが29万321台だった。中国汽車工業協会(CAAM)によると、1~5月の中国の乗用車販売台数に占める米国ブランドのシェアは前年同期の10.9%から9.6%に低下。同期間に独ブランドのシェアは20.9%から23.3%に、日系ブランドの17.3%から21.3%に、それぞれ上昇している。

2019/7/8

 

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