中国系の自動車部品大手である米ネクステア・オートモーティブ(Nexteer Automotive)は22日、北アフリカのモロッコの首都ラバト北郊にあるケニトラ(Kenitra)に新工場を開設すると発表した。シングルピニオン式の電動パワーステアリング装置(EPS)を製造する。将来的にはドライブライン製品も生産する計画。同社にとってアフリカ初の工場となる。3月後半に起工し、2019年から生産を開始する予定だ。


同社は昨年7月にモロッコ政府と新工場への投資計画についての覚書を交わしていた。ネクステアはグローバル拠点を拡大する戦略で、モロッコの新工場は25カ所目の工場となる。新工場の面積は1万8000平方メートル。

■自動車部品会社の進出相次ぐ
ロイター通信によれば、モロッコ政府は昨年12月、26件の自動車関連の投資プロジェクトを承認し、合意文書に調印。フランスとスペイン、イタリア、中国、韓国、日本、米国の企業によるもので、ルノーやPSAグループに関連するものも含まれている。総投資額は12億3000万ユーロ(約1618億円)に上り、11社が初めてモロッコに進出。合計で1万1500人以上の雇用が創出される見込み。

最近では、スペインに本社を置くプレス部品メーカー大手のゲスタンプ(Gestamp)がケニトラに合弁で工場を建設すると発表。印バロック・グループ(Varroc Group)傘下のバロック・ライティングシステムズが昨年12月、北部のタンジール(タンジェ)に自動車用ランプの工場を建設すると明らかにしている。

2018/02/23

 

 

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