リチウムイオン電池の超急速充電(XFC)技術などを開発するイスラエルの新興企業であるストアドット(StoreDot)はこのほど、中国のリチウムイオン電池メーカーの恵州億緯リ能(リ=金へんに里、EVEエナジー、本社:広東省恵州市)との戦略的製造契約を結んだと発表した。超急速充電電池セルの商用化と量産化に向けて前進する。


■億緯リ能の拠点で量産へ

今回の契約により、ストアドットは億緯リ能の製造拠点を活用し、5分間の充電で100マイル(約160.9キロメートル)の走行が可能な「100in5」電池セルの量産が可能になる。

ストアドットはまた、億緯リ能に対して同社の技術の使用許諾を与える予定。将来的には億緯リ能の生産ラインでストアドットの超急速充電電池セルが生産され、グローバルな電気自動車(EV)メーカーに納入されるという。

億緯リ能はストアドットとの提携を2017年に開始し、21年にはストアドットの事業に対する大規模な投資を発表。億緯リ能は中国国内10カ所に拠点を保有するほか、アジアや欧州、北米でも工場を建設中または建設予定としている。

2024/03/14

 

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