独フォルクスワーゲン(VW)が発表した2024年2月のグループ世界販売台数(納車ベース)は前年同月比1.1%減の60万5500台と13カ月ぶりに減少した。最大の市場である中国の販売が春節(旧正月)の連休のずれにより落ち込んだことが影響した。1~2月の累計販売は前年同期比6.1%増の130万3700台となった。

■中国が16.7%減

2月の地域別のグループ販売台数は、西欧が5.6%増の24万1500台と2カ月ぶりに増加。中・東欧は9.9%増の3万9500台と13カ月連続で増加した。北米は1.6%増の7万1000台と2カ月ぶりに増加。南米は28.5%増の3万7700台と3カ月連続で増加した。

中国は16.7%減の16万4000台と減少に転じた。中国を除くアジア太平洋地域は18.2%減の2万2200台と3カ月連続で減少。中東・アフリカは20.8%増の2万9500台と17カ月連続で増加した。

■乗用車はVWとアウディが減少

2月のブランド別の販売台数は、VWブランドの乗用車が1.7%減の29万8400台と6カ月ぶりに減少。アウディは13.4%減の10万8400台と減少に転じた。

シュコダは9.3%増の7万900台、セアト(クプラ含む)は22%増の4万3100台と、ともに増加を続けた。

ポルシェは7.2%減の2万2400台と2カ月ぶりに減少。ベントレーは34.4%減の700台と2カ月連続で減少し、ランボルギーニは14.3%減の700台と減少に転じた。23年12月までベントレーとランボルギーニの販売台数は合算されていたが、今年から別々に販売台数を発表している。

■VWブランドの商用車が13.9%増

2月はVWブランドの商用車販売が13.9%増の3万3600台と増加を続けた。VWブランド以外の商用車販売台数は2.6%減の2万7300台と3カ月連続で減少。内訳は、独MANが4.2%減の8400台と2カ月連続で減少し、VWトラック&バスが15.7%減の3500台、スウェーデンのスカニアが24.6%増の9400台、米ナビスターが20.9%減の6000台だった。

2024/3/21

 

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