仏ルノーとスウェーデンの商用車大手ボルボは22日、電気自動車(EV)のバンを開発する合弁会社を設立したと発表した。出資比率は折半で、関係各国の当局から必要な承認が得られたことから、昨年10月に発表した両社間の契約を実現した。

■商号はフレクシス

合弁会社の商号は「フレクシス(Flexis)」で、フランス国内に拠点を置く。まずはルノーとボルボが3年間でそれぞれ3億ユーロ(約490億円)を投資する。

昨年10月の時点では法的拘束力のない覚書で趣意書に調印したフランスの海運大手CMA CGMも輸送・物流の脱炭素化を重視する同社のエネルギーファンド「PULSE」を通じ、最大1億2000万ユーロ(約196億円)を投資する見通しとされる。

■26年中に新型の電動バン生産へ

CMA CGMが出資参画する時期や出資比率は確定していないが、電動バンの生産開始は2026年中となる予定。ルノーは2026年にルノーおよび日産自動車ブランド向けとして新型の電動バンを投入する計画を進めており、この計画もフレクシスが担当するとみられている。フレクシスの電動バンはハードウエアよりもソフトウエアを中心に開発されるソフトウエア定義車両(Software Defined Vehicle、SDV)になるとされている。

2024/3/25

 

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