インドの自動車大手タタ・モーターズ傘下の英高級車JLR(旧ジャガー・ランドローバー)は19日、中国の奇瑞汽車(チェリー、本社・安徽省蕪湖市)との合弁会社である奇瑞JLR(奇瑞捷豹路虎汽車、CJLR、本社:江蘇省常熟市)が電気自動車(EV)を生産することで奇瑞汽車と合意したと発表した。常熟市にある奇瑞JLRの既存工場で生産する予定だ。

JLRは奇瑞JLRに対して「フリーランダー」のモデル名の使用を許諾する。フリーランダーはJLRが1997~2015年に販売していたスポーツタイプ多目的車(SUV)で、2016年に後継モデルの「ディスカバリー・スポーツ」が投入されたことでJLRのラインアップから消えていたが、今回の合意により中国でEVとして復活させることとなった。

■奇瑞のEVアーキテクチャーを基に開発

EVとして生まれ変わるフリーランダーは奇瑞が開発したEVアーキテクチャーをベースとして開発されるものの、奇瑞とJLRの双方のラインアップから独立した形で販売されるという。奇瑞とJLRは共同のクリエイティブチームを設置し、急速に発展する中国の新エネルギー車(NEV)市場での新たな立ち位置を創出するとした。

まずは中国国内で発売したうえで将来的には輸出も視野に入れている。ただし、EV版フリーランダーの生産や販売を開始する時期や生産規模については明言していない。

2024/6/20

 

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