独ダイムラーは24日、ドイツ西部ノルトライン=ヴェストファーレン州ドルトムント市にあるミニバスの工場を投資会社のエクイタ(AEQUITA)に売却すると発表した。同工場はバス事業子会社のダイムラー・バシズの子会社であるメルセデス・ベンツ・ミニバスが保有しており、メルセデス・ベンツ・ミニバスをエクイタに売却する。


売却額は公表していない。ダイムラー・バシズは今後、主力事業である8トン以上のバスの完成車と車台の生産に集中する。バス市場でも電動化やデジタル化が進み投資負担が増していることから、今回の売却を決めたと説明している。同工場では2008年にミニバスの生産を開始し、これまでに2万台以上を生産してきたとされる。

■ベンツブランドのミニバス生産を継続

エクイタは今後も同工場でメルセデス・ベンツブランドのミニバスの生産を継続する。ダイムラーはと販売・アフターサービスで提携する。同工場に勤務する240人の従業員も全員の雇用が維持される。売却手続きは2022年1月1日に完了する見通しだ。

エクイタは、バイエルン州ミュンヘンに本社を置き、経営不振となった企業の再建や事業分離のほか、事業承継などを手掛ける投資・コンサルティング会社。同社にとってダイムラーは売上高の25%を占める最大の顧客となっている。

2021/11/26

 

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