英自動車工業会(SMMT)が23日発表した2022年11月の乗用車生産台数は前年同月比5.7%増の8万91台と2カ月連続で増加した。ただ、世界的な半導体不足とサプライチェーン(供給網)問題の影響を引き続き受け、依然として新型コロナウイルス危機前の19年11月の水準は25.7%下回っている。1~11月の乗用車生産は前年同期比9.2%増の72万3846台となった。


SMMTのホーズ最高責任者は、供給網の問題やロックダウン(外出規制)などにより、2022年の大半は自動車生産が圧迫されたとしたうえで、「これらの問題が2023年に緩和し始めるという新たな希望がある」と述べている。

■国内向けは2カ月連続の増加、輸出向けは2カ月ぶり減少

11月の乗用車生産の内訳は、国内向けが59.1%増の2万206台と2カ月連続で増加したが、輸出向けは5%減の5万9885台と2カ月ぶりに減少した。

11月の電気自動車(EV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHV)、ハイブリッド車(HV)の生産の合計は18.3%増の2万9318台となった。1~11月のEVとPHV、HVの生産台数の合計は2.9%増の20万9930台となった。

■商用車生産は42.9%増、12カ月連続の増加

11月の商用車(バン、トラック、バス)の生産台数は42.9%増の1万1343台と12カ月連続で増加し、11月としては2011年以降で最高を記録した。1~11月の商用車の累計生産は45.1%増の9万6890台となった。



2022/12/27

 

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