英自動車工業会(SMMT)が5日発表した2022年の乗用車の新規登録台数は前年比2%減の161万4063台だった。2年ぶりに減少し、1992年以来の低水準となった。新型コロナウイルス禍でのサプライチェーン(供給網)問題が影響した。ただ、23年は15%増となる見込みという。ロイター通信が伝えた。


■EVが全販売台数の16.6%に

21年は、電気自動車(EV)が40.1%増の26万7203台と伸び、22年の販売台数の16.6%を占めた。EVが販売に占める割合は21年の11.6%から上昇した。プラグイン・ハイブリッド車(PHV)は11.5%減の10万1414台と減少に転じた。ハイブリッド車(HV)は27.6%増の18万7948台だった。

12月単月の販売台数は18.3%増の12万8462台と5カ月連続で増加した。EVは全体の約3分の1を占めた。

SMMTのホーズ最高責任者は、物価高と生活費の危機が英国の消費者への打撃となっているが、今後の予測に「かなり自信がある」とし、23年は回復の年になると述べた。

■VWが2年連続の首位

22年のブランド別の英乗用車販売は、フォルクスワーゲン(VW)が10.8%減の13万1850台で2年連続の首位。フォード・モーターが9.1%増の12万6826台で4位から2位に上昇した。アウディが6.6%減の11万144台と減少に転じ、2位から3位に後退。BMWが6.8%減の10万8624台と2年ぶりに減少し、3位から4位に後退した。

トヨタ自動車が1.3%増の10万895台と増加を続け、前年に続いて5位となった。



2023/01/06

 

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