フィンランドの完成車受託生産会社のヴァルメト・オートモーティブ(Valmet Automotive)は24日、ソーラーカーを開発するオランダ企業ライトイヤー(Lightyear)の「ライトイヤー・ゼロ」の生産を一時停止すると発表した。ライトイヤーとして初の量販モデルとなる「ライトイヤー2」の生産に集中するためと説明している。

ヴァルメトはライトイヤーの初のモデルであるライトイヤー・ゼロの生産を受託し、昨年11月に製造を開始したばかり。ライトイヤー・ゼロの航続距離は625キロメートルで、太陽光発電だけで最長70キロの走行が可能とされる。

■ライトイヤーが2万台超を受注

ライトイヤーは16日、金融大手の仏BNPパリバ傘下のリース会社であるアーバル(Arval)からライトイヤー2について1万台の予約受注を獲得したと発表していた。ライトイヤー2はルーフとボンネットに備えた太陽光発電装置によって得られる電力で電池を補うことが可能で、航続距離は800キロ。

ライトイヤーは今月5日にライトイヤー2の予約注文の受け付けを開始。今回のアーバルからの分も含めると累計で2万1000台の受注を獲得した。生産開始の時期は2025年末までとしており、1台4万ユーロ(約567万円)未満での販売を計画していることから、8億4000万ユーロ(約1190億円)の売上高を期待できるとしている。

2023/1/25

 

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