丸紅は27日、英国で自動車ディーラー事業を展開するMarubeni Auto Invsetment UK(MAIUK)を通じ、イングランド北西部マンチェスター近郊で中古車専門の販売店を3店舗展開するヒートン・パーク・ガレージ(Heaton Park Garage、HPL)の持ち株会社であるHPLモーターズ・グループの株式の80%を取得したと発表した。取得額は公表していない。


■HPLは年間で中古車6000台販売

丸紅は2000年に英国の自動車ディーラー事業に参画し、新車・中古車を合わせ年間で約3万台を販売している。HPLは年間で約6000台の中古車を販売する。丸紅は今回の株式取得によって獲得するノウハウを核に、中古車販売事業を全英規模に広げ、これまでのディーラー事業と掛け合わせることで、英国の自動車ビジネスの進化と変革の推進を目指す。

■取り扱いブランドの制約なし

英国の中古車市場は、新車市場と比較して約4倍の規模を持ち、非寡占的な市場であるため事業の拡大余地が大きいとみられている。丸紅は既存の取り扱い9ブランド(トヨタ、レクサス、ホンダ、日産、マツダ、起亜、プジョー、シュコダ、MG)の認定中古車(車齢2~4年)を中心として中古車販売を行ってきた。今後は中古車専門の店舗を運営することで、取り扱いブランドの制約がなくなり、また取扱車齢を7年程度まで拡大し、顧客層の拡充を図る。

2023/01/30

 

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