矢崎総業は16日、米子会社の矢崎ノースアメリカ(Yazaki NA、本社:ミシガン州デトロイト)がこのほど中米グアテマラ西部メキシコ国境沿いのサンマルコス県アユトラにパイロット工場を開設し、15日に開所式を行ったと発表した。1月から生産を開始しており、自動車部品メーカーとして初めてグアテマラに進出した。


■最大1千人雇用へ

Yazaki NAはグアテマラで最大1000万米ドルの投資と、最大1000人の雇用創出を見込んでいる。

開所式でYazaki NAの矢﨑亮輔プレジデント兼最高経営責任者(CEO)は「エルサルバドルなど中米で行ってきたように、事業を通じて地域に貢献しながら、ともに成長していく」と述べた。矢崎総業の矢﨑陸社長は、グアテマラに拠点を置くことの意義について、「北米の顧客に製品を納入する能力を強化し、供給ラインが寸断されるリスクを軽減してくれるだろう」と指摘した。

■米副大統領の投資呼び掛けに呼応

同社のグアテマラへの新規投資は、昨年5月にハリス米副大統領が、企業や社会的企業に対して中米北部への投資を深めるよう呼び掛けたCTA(Call to Action)を受けて行われたという。

2023/02/17

 

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